草木染のアトリエ YARN

編んだり 染めたり 耕したり

春のおしらせ

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新しい年を迎え、今年の抱負は沢山あるのですが、染料ガーデンの充実も大きなテーマです。
お正月明けに作業に行きましたら、年末には蕾だった枝に梅の花が咲き始めていました。
寒い毎日が続いていますが春はそこまで来ているのですね。
本当に自然の律儀さには頭が下がります。




今年最初のスペシャルレッスンのお知らせです。
1回のレッスンで2アイテムに挑戦できるスペシャルレッスンです。
もちろんどちらかを選んでいただいても結構です。


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アトリエYARNのレッスンで一番人気の「オリガミスヌード」です。



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こちらは寒い冬に重宝する「フードマフラー」です。





開催場所は最近オープンした話題のカフェです。
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壁一面にフォトグラファーの写真集が収納されています。
お好きな写真集を見ながらゆっくりお茶のできる空間です。



また壁面展示ができるコーナーもあります。
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今回のレッスンに合わせて私と一緒に旅に出た毛糸玉の写真と草木染の見本ボックスを展示させていただいております。
また今回のもう一つのスペシャルはオーナー様のご厚意によりレッスン代にお茶とケーキ代金が含まれております。
どうぞ落ち着いた空間で、お茶をしながらのレッスンを体験してみてください。
初心者の方から編物上級者の方まで楽しめるプログラムになっております。


 アトリエYARNスペシャルレッスン

日時 2月12日(日)
   午後2時から4時まで
定員 10名
レッスン代 2500円 (お茶+ケーキ付き)
材料費 オリガミスヌード モヘア糸50g使用 1300円(消費税込み)
    フードマフラー モヘア糸200g使用 5200円(消費税込み)

申込先 アトリエYARN
MAIL info@atelier-yarn.com
TEL 0480-23-1496

会場 photo book cafe boats
  荻窪駅西口下車 徒歩6分
   〒167-0043
  杉並区上荻2-17-10
  TEL03-3393-4157
   https://www.facebook.com/boats.cafe/
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染料ガーデンも冬休み

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畑は晩秋の景色になりました。
11月に入るとフレッシュな染料で染める草木染は終了します。
木も休ませます。
冬の間はドライの染料を使います。
お茶、インド茜、コチニール、五倍子、やしゃ、などはご注文に応じられます。




初めての奈良・ギャルリ サンクでの展示会もたくさんの方においでいただき、新たな出会いをたくさんいただきました。
それとすっかり奈良が住んでみたい街になりました。
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今回は「奈良柿の葉染」をテーマに奈良から届いた柿の葉で染めた糸などの展示もできました。
地元の名産とコラボできるのはとても楽しいことですね。


今年はたくさんのシルク糸を染めました。
シルク糸は成城・ギャラリーツダにて通年取り扱いをしていただいております。
どうぞご利用ください。

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イチジクの銅媒染  シルク糸



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ローズヒップの銅媒染  シルク糸



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ユーカリコールダータの銅媒染 モヘア糸



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ユズリハの実の鉄媒染(左)と銅媒染(右) 並太糸












秋は毛糸の季節です


あの暑い夏からあっと言う間に秋が来た感じですね。
草木染の最盛期も終わりかけて、染めた糸の展示会のシーズンがやってきました。
今年は、葉山 鎌倉 成城 奈良と4ヶ所で展示をいたします。
どこかの会場で皆様方とお会いできたら嬉しいです。


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今秋初めてのワークショップは葉山で開催です。
ホトグラファーで帽子作家でもある黒田真琴さんの素敵なお店「パハロ」スタートです。
アトリエYARNで一番人気の「折り紙スヌード」を編みます。
10月9日(日)
12:00からと15:00からの2回開催です。
各回8名です。
レッスン代は材料費込みで4000円です。
参加の方は10号かぎ針をお持ちください。
会場でも販売いたします。

会場 三浦郡葉山町一色1999-4 葉山一色郵便局3F-B
  JR逗子駅下車 京急バス2番のバスで「旧役所前」下車

申込先 
 TEL046-876-0209
info@makotokuroda.com










10月14日から鎌倉にて「東北被災地チャリティーイベント」に参加いたします。
今年染まった草木染の毛糸をお持ちします。


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10月14日(金)〜16日(日)
11:00 〜17:00 (最終日は16:00まで)
場所 鎌倉市佐助1−14−6 KSテラス1号室
   鎌倉駅西口徒歩10分
お問い合わせ先 080-3029-6600









   シルク糸と毛糸の草木染展

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草木で染めたシルク糸と毛糸をたくさん展示いたします。
この夏自然から頂いた色をお楽しみください。
毎日在廊しております。

10月27日(木)〜10月29日(土)
AM11:00〜PM6:00

場所 Gallery Tsuda
東京都世田谷区成城2−39−2
TEL/FAX03-3416-6261
 小田急線成城学園駅下車 南口徒歩1分 










  編むと縫う 

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初めての奈良での展示です。
カンボジアの手織りの村を支援しているShien Tokyoとのコラボ企画です。
カンボジアの手織りシルクを日本で仕立てている「アプサラ」の服とのコラボレーションをお楽しみください。
今回は奈良を代表する植物の柿の葉を現地の方から送っていただき染めました。
植物ともコラボしています。
毎日在廊しております。
この時期は「正倉院展」が開催されています。


11月2日(水)〜11月5日(土)
 12:00〜19:00
 11月3日はライヤーのミニコンサートもございます。
 14:00、15:00、16:00に奏でられます。
 場所 ギャルリ・サンク
  奈良市西寺林28−6
 TEL/FAX0742-31-8029
  近鉄奈良駅下車 徒歩7分











夏の草木染いろいろ

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7月、8月は草木染にとっては、染めるのが暑いという以外はとても良い季節です。
台風で木が倒れたり自然との付き合いは人間の能力を超えますが、畑では植物が元気に育ち染料を提供してくれています。




今年の秋は初めて奈良で作品展を予定しています。
ぜひ奈良を代表する植物で染めた糸を展示したいと思い、奈良の柿で染めてみました。

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奈良から送られてきた柿の葉です。

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ベージュが銅媒染 グレーが鉄媒染






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今年植えたローズマリーも順調に育っています。

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銅媒染のメリノウールです。






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造園屋さんから摘果した青ゆずをたくさんいただいたので染めてみました。
シルク糸の光沢がグリーンの爽やかな色を引き立てています。
銅媒染です。






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南天の銅媒染です。




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こちらも造園屋さんからいただいたユーカリの葉で染めました。
ユーカリシネリアではないのでオレンジには染まりませんが黄色の綺麗な色に。
多分「dalrypieana」というユーカリだと思うのですが。
モヘア糸のアルミ媒染です。






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胡桃の葉はとても人気のある色で鉄媒染で出るこげ茶は他の植物ではなかなか出せない色です。
全部鉄媒染ですが素材によって発色が違うのが面白いです。







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枇杷の葉は茜色に染まるのでいつも意外に思いますが実の色と同じ色目ですね。
シルク糸の銅媒染です。






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グレープフルーツミントのシルク糸の銅媒染と鉄媒染のミックス糸です。
畑では9種類のミントを植えていますが、グレープフルーツミントは以外と成長が遅く、ようやく染められる量が取れるようになりました。
このミントはペパーミントとアップルミントの交配種だそうですよ。
















バルトおもいで展

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旅の余韻が冷めないうちにと思い早速旅のおもいで展をいたします。
多様な工芸が受け継がれる国バルト。
今回の旅はエストニアとラトビアを訪ねました。
そこで出会った工芸作家の方々から作品を見せて頂いたり、手ほどきを受けたりでとても物を作るものとしては刺激的な旅になりました。
一緒に旅した仲間5人がそれぞれのイメージで作品を作ります。
どうぞお出かけください。

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「バルトのおもいで展」
7月4日(月)〜7月8日(金)
AM11:00〜PM7:00

アンティークショップ・ラパン
京王線笹塚駅北口下車 徒歩6分
 TEL03-5350-1186
私は4、.5、7日在廊しています。





バルト手芸の旅

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エストニアのタリンから旅は始まりました。
最初のワークショップはハンドクラフト館での伝統的な刺繍です。

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麻布に毛糸で刺繍をしていきます。
立体的になる刺し方をします。
針の運びが独特で、私は未だ完成していません。



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伝統的なニットのレクチャーもしてくださり、デザインの素晴らしさにうっとりです。



翌日は念願のエストニアのキヒヌ島へ。

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島の女性が伝統的な歌と踊りのミニコンサートでお出迎えくださいましたよ。
楽器を弾かない人は歌いながら編み物をします。
編み物が体の動きと一体化しています。
それも編むのが早いです。


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島の女性たちの手作りのお人形。
エプロンをしているのが結婚している女性だそうです。

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キヒヌ博物館はまさにニットの聖地です。
見応えのある博物館でした。


キヒヌ島から戻りエストニアで2回目のワークショップは、作家たちのアトリエが集合しているクラフトの館で行われました。
2種類の中ワークショップ中から私は「ブロンズ スパイラル」という千年以上の歴史のあるテクニックを学びました。

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銅線でビーズを作りその中に毛糸を入れて形創っていきます。

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こちらは先生の作品です。

バルトの国はどこに行ってもニットの国です。
いろいろなところに毛糸が使われています。

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最後のワークショップはラトビアでビーズ編みのレッスンでした。
会場は森の中のクラフト館でとても恵まれている施設でした。

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こちらは先生の作品。

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出来上がったのはこちらのブローチです。


旅の一番の目的であるラトビア・リガでの民芸市の様子です。
アップできないほどのたくさんの魅力的なブースがありました。

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物を作る事が生きる事といったポリシーを感じさせる民芸市。
若い人からお年寄りまで自分の作った作品を素敵に飾りながらブースを出しています。
手の仕事がたくさん残っていて、またそれを受け継ぐ若い人がいる国ですね。




街歩きをしても、ニットの帽子をかぶっている子供によく会います。

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可愛いですよね。

最終日に去年行けなかった「ホビーウール」へ。
編み物好きならワクワクするお店です。
リガにいかれたら是非訪ねてみてください。

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最後にお知らせです。
今回旅した5人の仲間の作品展を致します。
旅の刺激を形にします。
7月4日(月)〜7月8日(金)
東京笹塚・ラパンにて








シュロで染める

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北海道生まれの私は関東でシュロの木を見たときにびっくりしました。
てっきり南国の植物かと思っていましたので、普通のお宅にそびえ立っているのを見て冬はどうするのかなと心配までしてしまいました。
子供の頃絵本などで見ていたのはシュロではなくナツメヤシだったんですよね。
健康に良いとされているドライフルーツの「デーツ」がなるのがナツメヤシで、同じヤシ科でもシュロとは別物です。
今回染めたのは、正しくは「ワシュロ」というもので東北から沖縄まで自生しているそうです。
温暖化が進んでいるのでそのうち北海道でも育つのでしょうね。

今回は河川敷のシュロの木を切ることになった園芸家の方からご連絡をいただき部位ごとにいただくことができました。
早速染めてみました。





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シルクモヘア糸の銅媒染です。
葉で染めてみると綺麗なグリーンになりました。

昔は葉を縛ってハエたたきにしていたみたいですよ。










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シュロの花です。
シルクモヘア糸の銅媒染です。

キビのような粒の花で「食べられそうですね」と届けてくださった園芸家の方に聞いたら「みなさんそうおっしゃいます」と。考えること皆一緒ですね。
食用にはならないみたいですよ。










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樹皮で染めると淡いグレーに。
シルクモヘアの銅媒染です。

樹皮はシュロ縄にしたりたわしになったり、椅子のクッション材になったりとても丈夫な繊維ですので
使い道はたくさんあったみたいですが、今やシュロ縄も珍しいものになってきましたね。

 





桜の次はタンポポです

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さくら染の次はタンポポを染めます。
4月に入ると一斉にタンポポが咲き始めます。
春はタンポポ、ハルジオン、カラスノエンドウ、クローバーと染めるものが一斉に伸びてきます。





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ローズマリーも新しく3本植えました。
いつも2、3年で枯れてしまうので、今回はプロの方に苗を選んでもらい植え付けもお願いしました。
枯れてしまうのは畑との相性が悪いのかしらと思っていましたが、枝の切り方に問題があったみたいです。
草木染は春から秋まで染めますが、常緑樹のローズマリーは11月頃まで染めていました。
庭師の方がおっしゃるのは10月以降は枝を切らないでくださいとのこと。
木を休める時期に入るんだそうです。
秋は毛糸染めの最盛期になるので、こちらの都合で切って染めておりました。
人間の都合で染めていたことを反省してしまいます。




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ジューンベリーも花が咲き始めました。
可愛らしい花は6月になると赤い実になります。





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エルサレムセージも大きな蕾をつけ始めました。
春は畑に行くたびに様子が変わっていて自然の力を一番感じる時期です。
気候に敏感に反応して自力で成長していく植物たちには見習うことが多いです。



さくら染

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成城・ギャラリーTsudaでの「成城さくら染」展にはたくさんの方においでいただき、さくら染の話や糸の話ができ、とても有意義な時間でした。

今週からは笹塚のラパンでの展示が始まっています。
西洋アンティークのお店なのでさくら染が洋風な雰囲気をかもし出しています。
ウインドウの前で、やはり桜の持つエネルギーが道ゆく人の足を止めてくれます。
さくら染は、春の光の中で美しさを発揮します。



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今回はウッドアート作家の原衛典子さんとのコラボ展示です。
桜の木でストールピン、アクセサリースタンドなどを作っていただきました。
桜は本当に万能な植物ですね。
葉と花びらは食用に、枝は染物に、木は木工作品に、もちろん桜の花は皆さんの目を楽しませてくれます。
それが日本人にとっての新学期と重なってエネルギーを与えてくれます。
散りぎわも美しいとなると、桜のように生きたいと思ってしまいますね。

「さくら染」展
4月4日(月)〜4月9日(土)
AM11:00〜PM7:00
東京都渋谷区幡ヶ谷1−9−4−1F
TEL03−5350−1186
京王線笹塚駅下車徒歩6分

4月4日、6日、7日、9日 在廊しています。



さくら染のレシピ

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今年もさくら染が綺麗に染まりました。
桜は花びらと同じ色が染まる珍しい植物です。
花が咲く前の枝は内側に色素を抱え花を咲かせる準備をしています。
その枝から色素をいただきシルクの布の上に花を咲かせるのがさくら染です。
さくら染はとてもロマンチックで、そして儚い色なのです。
1年に1度しか染めることができないさくら染をどうぞ直にご覧ください。
今年は3カ所で展示を予定しておりますが、スタートは成城での展示です。
毎日在廊しております。

成城さくら染
 3月30日(水)〜4月1日(金)
  AM11:00〜PM6:00
  Gallery Tsuda
 TEL 03-3416-6261
 東京都世田谷区成城2−39−2
 小田急戦成城学園前駅下車 南口徒歩1分

「成城さくら染」は世田谷区産業振興公社が世田谷ブランドとして立ち上げた「世田谷みやげ」の認定を受けておりますので通年ギャラリーで扱っております。
どうぞご利用ください。


  さくら染ができるまで

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さくらの枝は剪定をしないので、かなり汚れています。
染める前には綺麗に洗ってください。




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タンクの淵に色素が付いたらそろそろ染められます。





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左から10時間 72時間 120時間
火力にもよりますが100時間は煮出したいですね。





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染液は若干アルカリ性に傾いていた方が綺麗な色になります。
方法はいろいろありますが、志村ふくみさんは桜の枝を燃やした灰からアルカリ水を作って加えているそうです。
海水を使う方もいらしゃいますが、私は両方を試しましたがうまくいかず、重曹を使っています。






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桜はシルクにしか染まりませんが、シルクウールの糸も綺麗に染まっております。





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昨年完売になっていたストールも今年は染め上がりましたので新作のストールと合わせてご覧ください。
皆様のおいでをお待ちしています。 





Profile

3月編物教室
8日 大宮教室
15日 浦和教室
10日24日 久喜教室
18日 三鷹教室

4月編み物教室
14日28日 久喜教室
18日 大宮教室
19日 浦和教室
22日 三鷹教室







   

アトリエYARN
ホームページ
http://atelier-yarn.com



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