草木染のアトリエ YARN

編んだり 染めたり 耕したり

コーヒーで染める

ac155c51.JPGシナモンの葉で染めたモヘア糸の注文が来たのですが、あいにく250グラムしかなく、先方の注文は2本取りでジャケットを編むので少し足りないのです。夏でしたらシナモンの葉で染められるのですがこの季節は無理なので近い色のコーヒー豆で染めることにしました。
コーヒー豆は同じ町にある「豆屋」というコーヒー豆専門店に20年前からお願いしています。そこのお店は焙煎後に煎りすぎや虫食い豆を手でより分けて取り除いています。ですから豆はとても美味しいです。ここまでしている所はそうないそうですがこの作業で胸焼けなどしない美味しいコーヒー豆になるとか。
そのことを聞いた私ははじいた豆を染色用に貰い続けています。それも図々しく粗挽きにひいて貰っています。
この方が染液の抽出が楽なのです。そのぶん漉しても漉してもコーヒー豆が混ざってしまいます。
そこで写真の様にナイロンストッキングに詰めて煮出しています。何か変な形ですが。染めている間家中がコーヒー屋さんの香りです。

毛糸はコーヒーの鉄媒染です。

草木染の帯揚げ

d03e1eac.JPGそろそろ4月の鎌倉での作品展の準備に入っています。
さくら染はつぼみが咲き始めた頃の枝を使うので染めの準備はまだなのですが、展示の為に箱を買いに銀座に行って来ました。
最近気に入っているのが、鳩居堂のオリジナル文箱です。紙の箱の上にカシューを塗ってある簡単な箱ですがサイズが豊富な事と値段が手頃なので良く使います。それになんといっても帯揚げにぴったりのサイズがあることです。
草木染の帯揚げはどんな帯にも併せやすいと言って下さるので、桜以外にも何色か染めております。

写真の左から蕗のとう、梅、紅木、桜です。
春一番の生葉染めは蕗のとうから始まります。雪解け頃に秋山郷の温泉に行くゆりえさんが雪の中から芽を出している蕗のとうを見つけて宅急便で送ってくださいます。
流石寒さにうち勝って芽をだしているので、色素のパワーは素晴らしいのです。

今年は秋山郷の大雪のニュースを何度かテレビで見ました。
住んでいる方は本当に春が待ち遠しいことでしょう。

どっちが本物

6c8225dc.JPG今日仕事先で頂いた「まゆ最中」です。お疲れの時にと言って頂いたのですが、そのお心遣いにも感激なのですが、形にも感激。良く出来ていますよね。早速本物のまゆと記念撮影です。

真綿とは日本真綿協会で真綿の糸を使って、指編みでマフラーを編むレッスンを毎年秋に行っていますのでとてもなじみのある素材です。この1個のまゆから150メートルの生糸が取れます。またこのまま煮て広げた物が真綿です。真綿糸はいったん真綿にしたものから糸を作り出します。結城紬などが代表的な物です。
日本ではだんだん養蚕農家が減っていってますが、絹糸は糸の女王ですから絶やしたくないですね。
真綿協会では伝統的な真綿作りの講習会を毎週木曜日に行っています。とても珍しい講座なので興味のある方は参加してみて下さい。ちなみに私の指編み講座は9月28日と10月5日行います。申込みは真綿協会までお願いします。

これが「まゆ最中」です

2410ae80.JPG自由が丘の「蜂の家」のこれがまゆ最中です。箱もまゆの形をしていてカワイイです。
中身の餡は小倉、柚、ごまなど5種類の味が楽しめます。

つるなしズッキーニはすぐれ物

4ae9a006.JPG節分が過ぎると気分は春になります。そろそろ春の種蒔き計画を立てるのですが、現実の畑はまだ枯れ野原です。染色用のハーブ類は殆どが多年草なので、春に新芽が出てくるのを待っていると良いのですが、畑の一部に食用の物も作っています。
最近購入した種につるなしズッキーニがあります。狭い日本にぴったりの品種ですね。染色用にかぼちゃを植えるのですが、つると葉で染めるのでつるを伸ばし放題に育てます。そのため畑の一部はかぼちゃのつるで占領されてしまいます。毎年ズッキーニを植えるのを諦めていたのですが、つるなしがあるとは嬉しい限りです。それと最近ポピュラーになったローメインレタスの種も購入。

他に食用としてバジル、コリアンダー、世界一辛い唐辛子・ハバネロ、赤ジソジュース用に赤ジソなど作ります。日本の食料自給率に貢献しない物ばかりです。

ルーで染めた糸

cd4c8955.JPG春から秋まで長い間黄色の花が咲くルーですが、独特の臭いはハーブの香りとはほど遠く、余り注目されずにいつも畑で咲いています。ただ染めるととても綺麗なグリーンになります。写真は去年の8月に染めたモヘア糸と、その糸で編んだクルクルマフラーです。モスグリーンに染まるハーブは沢山あるのですが、このようなグリーンになるのは、イタリアンパセリやニンジンの葉などに限られます。

ルーの歴史は古く解毒剤として使われていたようです。また、かすみ目にも効くとされていて、ミケランジェロやダビンチも使ったとか。
お酒好きの方はご存知かもしれませんが、イタリアの葡萄の焼酎・グラッパの中に入っているのがルーの小枝です。解毒剤とアルコール、ダブルで消毒ですね。

アルパカのマフラー

eae9eced.jpgいつもブログを見て頂いてることりさんから編み上がったマフラーの写真が届きました。アルパカ糸で編んだご主人用のものです。なかなかお洒落に出来上がっていますね。編み地は1目ゴム編みで、色はナチュラルカラーの黒です。マフラーは編むのは簡単ですが、色と編地やデザインで完成度が決まります。

アルパカはアンデスの高地に生息しているラクダの仲間の動物です。環境の厳しいところの動物なので保温性に優れています。カシミヤやウールよりも暖かいのです。また毛足も長く、丈夫なので毛玉が出来にくく、手触りも良く優れものの素材です。
モヘアのセーター同様アルパカのセーターはとても重宝すること間違い無しです。

セントジョーンズワートのセーター

774a9b5b.JPGようやくオーダーのセーターが出来上がりました。全部で13種類の草木染の糸を使っています。ベースになっている色はセントジョーンズワートの銅媒染です。

セントジョーンズワートはストレスや不眠症に効くらしくアメリカでは人気サプリメントだそうです。
私は以前、黒に染まるハーブがあると小耳に挟み、ようやく水海道の「ハーブハーモニー」で見つけ、それから10年畑で元気に育ってくれてます。鉄で媒染すると確かに黒に近い色には染まりますが、銅媒染のこの色は、他のハーブでは出ない色なので収穫の殆どを銅媒染で染めています。

このハーブの名前は「聖ヨハネの日」に花が満開になる事に由来しているらしいのですが、クリスチャンではない私は毎年確認するのを忘れてしまいます。今年は6月24日にはちゃんと確認しようと思います。

ニッティングベルト

cadcf001.JPG15年ほど前にテレビに凄いスピードで編み込みセーターを編んでいるおばあさんが写っていました。なんと腰には革のベルトをしてるではないですか。編み針の先をそのベルトに差し込み固定させて編んでいました。魔法のベルトの様に思い早速探しました。ところが名前も知らないベルトはなかなか見つからず、探し疲れた頃1人の生徒さんが「息子がロンドンに留学してるので買ってきて貰いましょう」と仰ってくださいました。早速お願いしたら、夏休みに買いに行ってくれるとのこと。まもなく5個のベルトが届きました。「ロンドンには売ってなかったので島まで行って買って来たそうです」との報告は聞いたのですが、その時は手に入った嬉しさでどこの島かもお聞きしませんでした。

ところが最近ベルトに付いてきたプリントを見ていたらシェットランド島にあるお店の物でした。なんと本場シェットランド島まで買いに行ってくれていたのです。それに地理に弱い私はシェットランド島がどんなにロンドンから遠いかが解ったのは最近の事です。いくらお母様のお願いとは言え彼には感謝です。

そんな大変な思いをして買ってきて下さったのに、私はまだこのベルトを使いこなせません。

アメリカ式とフランス式

9358c788.JPG編物の棒針の持ち方は2通りあります。糸を右に持って編むのがアメリカ式、糸を左に持つのがフランス式です。ヨーロッパではアメリカ式をイギリス式と呼ぶようです。以前展示会をしたときに、長いことスイスに住んでいたご婦人がみえて仰るには、ヨーロッパではフォークと編み棒の持ち方で出身国が解るそうです。ちなみにスイスはフランス式だそうです。

私はアメリカ式で編んでいるのですが、教室では始めての方にはアメリカ式をオススメしています。理由はフランス式は表編みと裏編みの編み方が違うので、2段事に筋が出てしまい綺麗に編むのに時間がかかります。でも日本ヴォーグ社などがフランス式を採用しているので、若い層を中心にフランス式が増えているようです。

機会ある事に編み方を調べているのですが、日本では何故か東北、北海道にアメリカ式を使っている方が多いようです。
写真の羊は「鏡の国のアリス」に出てくる羊ですが、多分アメリカ式で編んでいると思うのですが、何せ28本の編み棒を使って編んでいるので、判別不可能です。
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アトリエYARN
ホームページ
http://atelier-yarn.com



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