ここ数年昔のファッション雑誌が人気になってきていて古書展などでも高くなってきています。若い方が着目するだけあって、品の良いデザインに加え作る意気込みが感じられるものが沢山掲載されています。
昔の手芸の本を見ながら彼女とデザイン選びをしていたら、面白い本を見つけました。(自分の本なのですが)「家庭編物全書」という明治39年に出版された本です。それにはなんと帯締め、半襟などを編む説明が載っていました。靴下、手袋だけでなく昔の人は和装小物まで作っていたとは!感心してしまいます。
桜染めの帯揚げを扱うようになってから、半襟や帯締めの問い合わせを頂くようになってきましたが、今のところ扱っていないので、是非さくら染のシルク糸で編むことをお勧めしようと思います。
しかしコースターにむくシルクの布がなかなか見つからず、いつも頼りにしている材料やさんに相談したところ、絹紅梅の反物を見せて下さいました。一目で気に入り早速さくら染をしたところ発色もとても良いのです。
着物好きの方に「絹紅梅でコースターを作ってますよ」とお話ししたら、「え!絹紅梅のコースターなんて贅沢ですね。私は綿紅梅の着物しか持ってませんよ」と羨ましがられました。
やっぱり良い布だとは思いましたが、着物の知識がないのでビックリです。「もったいない、着物にしたらどうですか」と言われれば、切るのがだんだん惜しくなってきました。でも目的はコースターづくりですし、着物を着ない方もコースターにすると絹紅梅の良さを感じて貰えそうですので決行です。
紅梅織りは材質の違う2種類の糸を経糸と横糸に入れ、布の表面におうとつをだし肌触りを良くするように織る技法だそうです。絹紅梅も綿紅梅も夏の着物地です。
それにしても紅梅の名前の由来を調べましたが解りませんでした。夏に着る着物地の名前が紅梅というのも不思議です。どなたかわかりますか。
嬉しいことに数年前から日本の事務局が編み図を編目記号に置き換えたプリントを付けてくれています。外国の編物雑誌はとてもセンスが良いのですが、問題は一段事に編み方を文章で書いていることです。編み棒を持つ前に辞書を持たなければなりません。
こんな便利な日本の編目記号が早く世界共通になって欲しいです。それにしても英語を編目記号に毎回直してくださっている方には感謝です。
今年は納得のいくシルク糸が染め上がりました。我ながら染めた糸に見入ってしまいます。
今年は枝の採集が早かったので染めるまでははらはらものでしたが、2月になって急に暖かい日が続いたのでさくらの開花が早いかもと気象予報士さんが言っていましたが、やはりさくらの木は咲く準備をしていたみたいです。

もちろん成城のさくらで染めます。よく場所によって色が違いますか?と質問されますが、場所よりも樹齢によって違いが出るように思います。草木染は新芽の方がパワーがあって良く染まりますが、さくらは老木の方が赤い色素を多く含んでいるように思います。残念な事にさくら染は年に1度しか染められず、枝を貰うのにも一苦労なのでなかなかデーターを取ることが出来ません。
北海道などはさくらは葉っぱが花より先に出てくるので、きっと染めると色も違うように思います。
「桜染と器展」
器 丹保 匡則
桜染 七字良枝
3月30日〜4月10日
11:30〜19:00
Gallery Tsuda
成城学園前駅下車 徒歩1分
tel 03−3416−6261
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