草木染のアトリエ YARN

編んだり 染めたり 耕したり

ニッティングベルト

cadcf001.JPG15年ほど前にテレビに凄いスピードで編み込みセーターを編んでいるおばあさんが写っていました。なんと腰には革のベルトをしてるではないですか。編み針の先をそのベルトに差し込み固定させて編んでいました。魔法のベルトの様に思い早速探しました。ところが名前も知らないベルトはなかなか見つからず、探し疲れた頃1人の生徒さんが「息子がロンドンに留学してるので買ってきて貰いましょう」と仰ってくださいました。早速お願いしたら、夏休みに買いに行ってくれるとのこと。まもなく5個のベルトが届きました。「ロンドンには売ってなかったので島まで行って買って来たそうです」との報告は聞いたのですが、その時は手に入った嬉しさでどこの島かもお聞きしませんでした。

ところが最近ベルトに付いてきたプリントを見ていたらシェットランド島にあるお店の物でした。なんと本場シェットランド島まで買いに行ってくれていたのです。それに地理に弱い私はシェットランド島がどんなにロンドンから遠いかが解ったのは最近の事です。いくらお母様のお願いとは言え彼には感謝です。

そんな大変な思いをして買ってきて下さったのに、私はまだこのベルトを使いこなせません。

アメリカ式とフランス式

9358c788.JPG編物の棒針の持ち方は2通りあります。糸を右に持って編むのがアメリカ式、糸を左に持つのがフランス式です。ヨーロッパではアメリカ式をイギリス式と呼ぶようです。以前展示会をしたときに、長いことスイスに住んでいたご婦人がみえて仰るには、ヨーロッパではフォークと編み棒の持ち方で出身国が解るそうです。ちなみにスイスはフランス式だそうです。

私はアメリカ式で編んでいるのですが、教室では始めての方にはアメリカ式をオススメしています。理由はフランス式は表編みと裏編みの編み方が違うので、2段事に筋が出てしまい綺麗に編むのに時間がかかります。でも日本ヴォーグ社などがフランス式を採用しているので、若い層を中心にフランス式が増えているようです。

機会ある事に編み方を調べているのですが、日本では何故か東北、北海道にアメリカ式を使っている方が多いようです。
写真の羊は「鏡の国のアリス」に出てくる羊ですが、多分アメリカ式で編んでいると思うのですが、何せ28本の編み棒を使って編んでいるので、判別不可能です。

バジェタのマフラー

ec18212a.JPG10年前にウールの生成の布を探していた時期があります。それも手織りの様な雰囲気のある布です。
染めに詳しい方に尋ねるとペルーのバジェタしかないでしょうと仰るのですが、そのバジェタがなかなか見つからず、ペルーの輸入品を扱う会社に片っ端から電話をしたりしていました。そんなときに横浜の工芸品を扱う会社に在る事がわかり、早速出向きました。
長いこと探していたので嬉しくなり必要以上に買い込んでしまいました。その上なかなか手に入らないとなると使うのも惜しくなり半分以上は手つかずのまま取ってあったのです。
今年の冬は思い切ってマフラーに仕立てることにしました。シルクの布と縫い合わせて在ります。染めはグレー色はコーヒー、紫は紅木、インド茜を使っています。
バジェタはペルーで織られているウールの布です。それも手織りなのです。最近は染めてストールやジャケット仕立ててあるものをペルー雑貨のお店でたまに見かけますが、生成布は相変わらず見かけません。

お気に入りの毛糸箱

177ab2a9.JPG気になるとつい収集したくなる癖があります。今までに薔薇の木、馬の柄の何か、コーヒーカップ、紙、など色々です。仕事柄、糸と布が我が家の殆どを占領していますので、もうお気に入りを集めるスペースはありません。
最近は心を鬼にして、うさぎ柄の物と、ボタンだけにしています。ボタンはガラスのボタンに絞って集めています。ボタンは場所を取らないからと思って集め出すとキリがなくなりますが、幸いに骨董市などではなかなか見つけだせないので、収納場所に困ることはありません。

赤坂の乃木神社の骨董市に行ったとき、(もちろんガラスのボタンを探しに行ったのですが)骨董商のおじさんが私物を入れていたこの箱が気に入り、中の物を空けて譲って貰いました。
箱の雰囲気がとても良く毛糸を入れてみたら雰囲気だけではなく使い勝手がとても良いのです。糸が引っかからず、蓋も使え、編みかけのものを入れておくととても作業がしやすいのです。

何よりも部屋の片隅に置いておくと向田邦子の小説のような雰囲気をかもし出してくれます。

ニットカフェ初参加

b5ecde7f.JPG今日はちまたで話題のニットカフェに参加してみました。スターバックスコーヒーが始めて開催するニットカフェです。それもなじみの街・成城店での開催です。早速成城編物教室のオーナー・ギャラリーTsudaの津田さんと行ってきました。教えてばかりの私にとって自由に編物が出来る時間はとても楽しい一日でした。
その上好きなコーヒーが飲め、豆の説明、テイスティング、美味しいコーヒーの入れ方などのレクチャーがありなかなか楽しめる企画に成っていました。
作る物はカップに付けるスリーブです。スターバックスを利用する方はご存知かと思いますが、熱さから手を守るボール紙で出来ているスリーブをニットで作ってきました。お店の方はお客さんが手作りスリーブを使ってくださったらエコにも成るとおっしゃっていました。都内で次々とスターバックス版ニットカフェは予定されているようですから、興味のある方はホームページをチェックしてみて下さい。

参加してみて感じたのは五感が満たされると、人は幸せを感じるということです。成城の我が編物教室も母体はお茶屋さんですから、レッスンにはおいしいお茶が出ます。元祖ニットカフェのようなクラスです。成城学園前駅からすぐです。遊びにいらしてください。

シーマンズ・ニッティングスクール

dc224b4c.JPG海の男に編物を伝授しようという無謀な企画「シーマンズ・ニッティングスクール」が無事終わりました。50歳代の男性も2人参加して下さり、いつもの教室よりも教え甲斐のある展開に成りました。とにかく生まれて初めて編み棒を持つ男性ですから、熱心に取り組んで下さいました。
編物が癒しに成るというよりは、始めてのことをする発見の方が大きかったようです。自分で編み上げた帽子を被るとさらなる発見がありそうです。

アメリカの学級崩壊している小学校で教室に入らず廊下で騒いでいる子供達に、編物を教えたら、廊下の方が静かになった報告記事を読んだことがありますが、本当に編物ははまります。性別、年齢の枠を越えて楽しんで頂きたいですね。

さくら染

da4ecc98.JPG浦和教室の美千代さんがさくら染のシルク糸で編んでいたセーターが出来上がりました。胸には素敵なコサージュが付いていて、とても素敵に着こなしていました。コサージュはやはりさくら染のシルク布です。セーターに合わせてご自分で作られたものです。あまりにも素敵でしたのでお借りしてきました。
コサージュの写真を撮っていたら、陶芸家の森屋純子さんからお電話で、今年鎌倉でご一緒に作品展どうですかとお誘いを頂きました。今年は葉山の桜で染める「葉山さくら染」を発売しようと企画していたので、早速鎌倉でデビュー決定です。

志村ふくみさんのさくら染に憧れてさくらを染め続けていますが、志村さんの足下にも及びませんが、無媒染で美しいピンクが染まるさくらは本当に夢の染料です。今年も染めるのが楽しみです。

作品展は4月5日〜10日 鎌倉 吉田画廊です。
さくらの綺麗な時期の展示ですので、どうぞお花見の帰りにお寄り下さい。

くるくるマフラー

cbb5a6d8.jpg月に2回東京の成城で編物教室をしていますが、レース編みだけを専門に教えてくれるクラスもあります。講師の先生は渡辺真理子さんで、イギリスに住んでいたときに修得したボビンレースを始め色々なレースの技法を教えています。
フェルメールの絵の題材にもなっている優雅なボビンレースは女性なら一度は憧れるものですが、レース編みの技法は他にも沢山あります。かぎ針、タッチング、ヘアーピンなど色々です。このような編み方を、作る物に合わせて教えてくれる珍しいクラスです。

今回は渡辺先生が私の糸を使って1日レッスンをしてくれます。モヘア糸を使ってかぎ針で編む「くるくるマフラー」です。写真は西洋あかねで染めた糸です。首に巻くととても可愛らしいのですが、遠慮してハンガーに巻いています。興味のある方は下記へお問い合わせ下さい。

 問い合わせ先
   ギャラリー津田
    tel/fax 03-3416-6261 (午後1時〜6時)

モヘアのセーター

5580ce3e.JPG20年前に編んだセーターです。素材はモヘア糸です。軽くてとても暖かです。
草木染をする関係上モヘア以外に化学繊維の素材が入っていると綺麗に染まらないので、私が染めるのは純粋にモヘアだけの糸にしています。100%天然繊維の糸で編んだ物はいつまでも毛がしっかりしています。2日着たら3日は休めてください。そうすると糸が元気に復元してくれます。モヘアはその手応えが良く分かります。写真のセーターもかなり着ているのですが、毛足はしっかりしています。

モヘアとはアンゴラヤギの毛のことを指しますが私はてっきりアンゴラヤギも羊毛(WOOL)だと思っていましたが、繊獣毛(HAIR)だそうです。今までお売りしているモヘア糸のラベルにウール100%と表記していましたが大きな間違いでした。でも、ヘアー100%と書くのも馴染みが無いですよね。

モヘアは高温多湿の日本の風土にもっとも適した繊維と言われています。一度編んでみてください。きっと重宝すると思いますよ。

懐かしのリリヤン

3f6d3c5d.JPGリリヤンといえば子供の時に一度は遊んだことのある編み道具の一つです。編み方は簡単なのですが、編み続けても使う目的が見つからず実用の道具には、なかなか成らない物でした。
ニットの仕事をしてみてリリヤンの面白さを再認識しています。
名前に何の疑問も持たずにいましたが、リリヤンは日本だけの呼び名でした。正確にはlily-yarnだそうで、ユリの花印の糸のメーカーの社長さんがネーミングしたそうです。
外国では「FRENCH KNITTER」と言う名前が一般的なようですが。
リリヤン編みの単純さは「1人ニットカフェ」のようで癒し効果抜群ですし、出来た紐も大人になった今では、面白い物が作れそうです。
写真の真ん中は日本で現在売っている物、両端はイギリスで買い求めた物ですが、木で出来ていて子供が握りやすいように成っています。イギリスでは子供用の編み棒も売っていて、子供が大切にされている印象をうけました。リリヤンひとつにも文化が見え隠れしていますね。
 
Profile
アトリエYARN
ホームページ
http://atelier-yarn.com



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