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数年前ロンドンで毎年開催される手芸のイベント「Knitting and Stitching shows」で売られていた手袋を編むキットを娘が送ってくれました。
その美しい編み込み模様を見た時はいつか行ってみたいと漠然と思っていました。

今年になってラトビアの糸を輸入している軽井沢のLiniの小林奈美さんからツアーのお声をかけていただきました。
憧れの国ラトビアに飛び立つことになりました。

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希望していたラトビアのニッターさんにも手ほどきを受けることができました。

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伝統的なベルトを作る機織りにも挑戦。
教えてくださる86歳の先生は民族衣装を着て私たちを出迎えてくださいました。


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リトアニアでは麻糸の博物館で麻糸ができるまでを体験しました。
当日が休館日にもかかわらず館長さんが特別に開けて待っていてくださいました。


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歴史的建造物もたくさん見ることができ少しはラトビアのことが分かった気分でしたが


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最後の日の首都リガの街歩きをした時自分の浅はかさにきずきました。
アールヌーボー様式の素敵な建物を見ながら国会議事堂に着いた時に、今回のツアーをコーデネートしてくださったアルマンズさんが、独立の時の話をしてくださいました。

ラトビアは1991年寒い1月、国会議事堂を人民で埋め尽くし、非暴力の姿勢を貫き独立を勝ち取ったのです。
アルマンズさんもその中にいて、すぐそばにソビエトの戦車がいたけど「戦車は人を轢かない」と思って、夜通し守り抜いたとおしゃいました。

当時十分に大人だった私は、人間の鎖の話や、血の日曜日事件のことはかすかに覚えていましたが、遠い国のことと思い、今回のラトビア訪問でもそれほど身近に感じないできてしまったことを後悔しました。

ラトビアの人々が伝統を大切にして、編物や織物を伝え守っていくいく意味、あらゆるところで民族衣装を着て出迎えてくれる意味、人が優しいこと、街が綺麗なことはど数え切れない素晴らしいことは、すべてのラトビア人をはじめバルト三国の長い異民族の支配下で歴史を重ねてきた人たちのすばらしい愛国の気持ちからなのだと。


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お別れの夕食でアルマンズさんと奥様のジントラさんから私たちにプレゼントしてくれた、友達証明書とメダルです。
1人1人の名前が書かれています。
もう友達だからいつでもまたラトビアにいらしゃいと優しい言葉をかけていただきました。
次回訪問する時はもっともっと理解して訪れます!