草木染のアトリエ YARN

編んだり 染めたり 耕したり

チャイブも元気

67dd2665.JPGチャイブもこんなに大きく。
今夜のメニューはチャイブのポテトサラダです。

真綿のウエディングショール

608818b8.JPG一年に1度だけ自分に課していることが有ります。
それは日本真綿協会の公募展に作品を出すことです。仕事でしかものを作らない私にとって唯一の自由作品です。
締め切りが毎年秋なのでいつも自分の作品展とぶつかりギリギリになって作っています。今年も消印有効日の深夜コンビニまで自転車を飛ばし出しに行きました。時間的に無理だったので一度は出品を諦めたのですが、年中行事になっている今となっては出さないことも勇気がいります。

有り難いことに準グランプリを頂き、今日作品パンフレットが届きました。
今年も締め切りは10月20日です。真綿を少しでも使っているものなら平面、コラージュ、立体、オブジェ、織り、染め、編みなど自由に応募出来ます。

応募先は
 「真綿のヴィジュアル・アート作品募集」係
 日本真綿協会
 TEL 03-5814-4881

ヘアーピン編みを使いました

399456a1.JPGこちらがショールのアップです。縁飾りをヘアーピン編みでしました。

ヘアーピン編みはヨーロッパの貴婦人が髪に使うUピンで繊細な飾りレースを作ったのが始まりとされています。今はとても使いやすい道具が売られています。
ヘアーピン編みだけでも色々なものが作れますし、かぎ針や棒針と組み合わせると、作品の幅が広がりますので、どうぞ挑戦してみて下さい。

帯締めを編んでみる

de9a4265.JPG自宅の編物教室に来ている大学生のお嬢さんが春休みにスカートを縫いたいので、本を見せて下さいと言ってきました。以前に彼女に見せた戦後すぐくらいに出版されたファッション雑誌のことです。
ここ数年昔のファッション雑誌が人気になってきていて古書展などでも高くなってきています。若い方が着目するだけあって、品の良いデザインに加え作る意気込みが感じられるものが沢山掲載されています。
昔の手芸の本を見ながら彼女とデザイン選びをしていたら、面白い本を見つけました。(自分の本なのですが)「家庭編物全書」という明治39年に出版された本です。それにはなんと帯締め、半襟などを編む説明が載っていました。靴下、手袋だけでなく昔の人は和装小物まで作っていたとは!感心してしまいます。

桜染めの帯揚げを扱うようになってから、半襟や帯締めの問い合わせを頂くようになってきましたが、今のところ扱っていないので、是非さくら染のシルク糸で編むことをお勧めしようと思います。

桜なのに紅梅

97c1a4d3.JPG桜染めのコースターを作っています。今年の展示は鎌倉も成城も陶芸の方と一緒なので、何か関連の有るものを作ろうとコースターに決定。
しかしコースターにむくシルクの布がなかなか見つからず、いつも頼りにしている材料やさんに相談したところ、絹紅梅の反物を見せて下さいました。一目で気に入り早速さくら染をしたところ発色もとても良いのです。
着物好きの方に「絹紅梅でコースターを作ってますよ」とお話ししたら、「え!絹紅梅のコースターなんて贅沢ですね。私は綿紅梅の着物しか持ってませんよ」と羨ましがられました。
やっぱり良い布だとは思いましたが、着物の知識がないのでビックリです。「もったいない、着物にしたらどうですか」と言われれば、切るのがだんだん惜しくなってきました。でも目的はコースターづくりですし、着物を着ない方もコースターにすると絹紅梅の良さを感じて貰えそうですので決行です。
紅梅織りは材質の違う2種類の糸を経糸と横糸に入れ、布の表面におうとつをだし肌触りを良くするように織る技法だそうです。絹紅梅も綿紅梅も夏の着物地です。

それにしても紅梅の名前の由来を調べましたが解りませんでした。夏に着る着物地の名前が紅梅というのも不思議です。どなたかわかりますか。



「ROWAN」の本

6083a4f3.JPG昨日「ROWAN」が届きました。この本はイギリスの糸メーカーのローワン社が年2回出している本です。デザインの良さはもとより糸屋としては糸の発色の良さ、色の多さにはいつも感心しています。ローワン社はまだ20年強の歴史ですが、私が糸屋を始めた頃に日本にも糸が入ってきて、オーナーの「永く着たくなるようなものを編む良質の糸を作る」と言った考え方にえらく共感し、今現在もローワン社の子分のつもりでいます。

嬉しいことに数年前から日本の事務局が編み図を編目記号に置き換えたプリントを付けてくれています。外国の編物雑誌はとてもセンスが良いのですが、問題は一段事に編み方を文章で書いていることです。編み棒を持つ前に辞書を持たなければなりません。

こんな便利な日本の編目記号が早く世界共通になって欲しいです。それにしても英語を編目記号に毎回直してくださっている方には感謝です。

さくら染のシルク糸

bc39bbef.JPGさくらの枝を煮出して10日目です。昨日くらいから良い色になってきたので、早速糸を染めました。さくらはシルクにしか反応しないので、シルク糸の選び方が重要になってきます。同じシルクでもオレンジに色が傾くものが有ります。それはそれで綺麗なのですが、やはりさくらの花びら色に染めたいのでなるべくピンクの色素を吸収する糸を探します。
今年は納得のいくシルク糸が染め上がりました。我ながら染めた糸に見入ってしまいます。

今年は枝の採集が早かったので染めるまでははらはらものでしたが、2月になって急に暖かい日が続いたのでさくらの開花が早いかもと気象予報士さんが言っていましたが、やはりさくらの木は咲く準備をしていたみたいです。

大切にしたくなる物を作りましょう

0d6728f4.JPG現在高校生のお嬢さんが3歳の時から浦和の教室に来て下さってる厚子さんの最近作です。彼女はとても色に対してこだわりのある方で、一作一作吟味して作品を編んでいます。このカウチンジャケットもとてもシックな色づかいになっています。ベースは紅木の鉄媒染で、クリ、セントジョーンズ
ワートなどを編み込んでいます。

紅木(こうき)はインドの高地にしか育たない木で、100年以上経った木の芯が染料になります。日本では主に三味線の竿の部分に使うために輸入されていますが、手に入れにくい染料です。私も以前は和楽器を作っているアトリエから貰っていましたが、最近は紅木が高くなったのであまり使われていないようです。

新郎新婦が編み込まれています

295f38ae.JPGこちらも10数年前に厚子さんが編んだジャケット。とても大切に着ているのが判ります。
ベースはグレーの並太生成糸に草木染の糸で編み込んでいます。デザインはAnnabel Foxの「Russian Wedding」。

成城さくら染

17abbf02.jpg今年は2カ所でさくら染展をします。先日ご案内した鎌倉以外に編物教室している成城の津田ギャラリーで開催です。成城もさくらの名所です。
もちろん成城のさくらで染めます。よく場所によって色が違いますか?と質問されますが、場所よりも樹齢によって違いが出るように思います。草木染は新芽の方がパワーがあって良く染まりますが、さくらは老木の方が赤い色素を多く含んでいるように思います。残念な事にさくら染は年に1度しか染められず、枝を貰うのにも一苦労なのでなかなかデーターを取ることが出来ません。

北海道などはさくらは葉っぱが花より先に出てくるので、きっと染めると色も違うように思います。

  「桜染と器展」
 
  器  丹保 匡則
  桜染 七字良枝

  3月30日〜4月10日
  11:30〜19:00
   Gallery Tsuda
成城学園前駅下車 徒歩1分
  tel 03−3416−6261
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10月の編物教室
11日 25日 久喜教室
9日 大宮教室
16日 浦和教室
5日 三鷹教室
11月編物教室
1日 22日 久喜教室
6日 大宮教室
20日 浦和教室
3日 八王子教室








   

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ホームページ
http://atelier-yarn.com



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