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パリ・バンヴーの蚤の市にお店を出しているエリック・エベールさんが日本でボタンの本を出版しました。
彼はボタンの研究家でありコレクターでありボタン屋さんでもあります。
早速出版記念のイベントに伺い、色々とボタンの話をお聞きしました。
写真手前のグリーンのボタンはカゼインボタンで、この色はカゼインでしか出せない色だよと言われ、カゼインボタンを再認識しました。

実は20数年前ボタンがマイブームで色々と集めていました。
知り合いの洋裁士の方が、昔は気に入ったボタンがないときは手芸屋さんで染めてもらったよと言っていたのを思い出し、自分で染められるボタンを探し回りました。
やっと浅草橋のボタン屋さんの倉庫にあるボタンを大量に分けてもらいました。

それがカゼインボタンで、そのときは化学染料で染めていたのですが、カゼインボタンしか出せない色をより追求しようと思い、最近は草木染で染めています。

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カゼインボタンは1898年にドイツで発明されたボタンの素材で、牛乳から作ったプラスチックなのです。
草木染はたんぱく質に染まるので、牛乳でできているなら草木染もイケるのではと思い染めてみたら綺麗に染まりました。
ピンクはコチニール、茶色はコーヒーで染めました。

カゼインボタンは発色も良く光沢もあり、ニットに良く合います。
秋からの草木染の展示にはたくさんのボタンをお見せできると思います。