今年もさくら染が綺麗に染まりました。
桜は花びらと同じ色が染まる珍しい植物です。
花が咲く前の枝は内側に色素を抱え花を咲かせる準備をしています。
その枝から色素をいただきシルクの布の上に花を咲かせるのがさくら染です。
さくら染はとてもロマンチックで、そして儚い色なのです。
1年に1度しか染めることができないさくら染をどうぞ直にご覧ください。
今年は3カ所で展示を予定しておりますが、スタートは成城での展示です。
毎日在廊しております。
成城さくら染
3月30日(水)〜4月1日(金)
AM11:00〜PM6:00
Gallery Tsuda
TEL 03-3416-6261
東京都世田谷区成城2−39−2
小田急戦成城学園前駅下車 南口徒歩1分
「成城さくら染」は世田谷区産業振興公社が世田谷ブランドとして立ち上げた「世田谷みやげ」の認定を受けておりますので通年ギャラリーで扱っております。
どうぞご利用ください。
さくら染ができるまで
さくらの枝は剪定をしないので、かなり汚れています。
染める前には綺麗に洗ってください。
タンクの淵に色素が付いたらそろそろ染められます。
左から10時間 72時間 120時間
火力にもよりますが100時間は煮出したいですね。
染液は若干アルカリ性に傾いていた方が綺麗な色になります。
方法はいろいろありますが、志村ふくみさんは桜の枝を燃やした灰からアルカリ水を作って加えているそうです。
海水を使う方もいらしゃいますが、私は両方を試しましたがうまくいかず、重曹を使っています。
桜はシルクにしか染まりませんが、シルクウールの糸も綺麗に染まっております。
昨年完売になっていたストールも今年は染め上がりましたので新作のストールと合わせてご覧ください。
皆様のおいでをお待ちしています。