7月、8月は草木染にとっては、染めるのが暑いという以外はとても良い季節です。
台風で木が倒れたり自然との付き合いは人間の能力を超えますが、畑では植物が元気に育ち染料を提供してくれています。
今年の秋は初めて奈良で作品展を予定しています。
ぜひ奈良を代表する植物で染めた糸を展示したいと思い、奈良の柿で染めてみました。
奈良から送られてきた柿の葉です。
ベージュが銅媒染 グレーが鉄媒染
今年植えたローズマリーも順調に育っています。
銅媒染のメリノウールです。
造園屋さんから摘果した青ゆずをたくさんいただいたので染めてみました。
シルク糸の光沢がグリーンの爽やかな色を引き立てています。
銅媒染です。
南天の銅媒染です。
こちらも造園屋さんからいただいたユーカリの葉で染めました。
ユーカリシネリアではないのでオレンジには染まりませんが黄色の綺麗な色に。
多分「dalrypieana」というユーカリだと思うのですが。
モヘア糸のアルミ媒染です。
胡桃の葉はとても人気のある色で鉄媒染で出るこげ茶は他の植物ではなかなか出せない色です。
全部鉄媒染ですが素材によって発色が違うのが面白いです。
枇杷の葉は茜色に染まるのでいつも意外に思いますが実の色と同じ色目ですね。
シルク糸の銅媒染です。
グレープフルーツミントのシルク糸の銅媒染と鉄媒染のミックス糸です。
畑では9種類のミントを植えていますが、グレープフルーツミントは以外と成長が遅く、ようやく染められる量が取れるようになりました。
このミントはペパーミントとアップルミントの交配種だそうですよ。